益子秀司/松崎レオナ/御手洗潔/御手洗になる/宮田誠/村上宏/森真理子/
分類 :女優
出演作品:『暗闇坂の人喰いの木』
『水晶のピラミッド』
『アトポス』他
『暗闇坂』で御手洗ものに初出演。以降御手洗ものにおいて特異な位置を占める準レギュラーとなる。何が特異って御手洗のことをおっかける唯一と言っていい女だからだ。御手洗はその度に受け流そうとするのだが、結構いろいろと巻き込まれてしまっている。つまり御手洗をてこずらせることの出来る数少ない地球人の一人ということになる。絶世の美女らしい。日本人初のハリウッドスター。頭脳明晰。『アトポス』では主役を張っている。御手洗をホモと疑っている。
本名、藤並玲王奈。藤並八千代とジェイムズ・ペインの長女。昭和38年生まれ。愛車、ポルシェ944。
分類 :超人(変人)
出演作品:御手洗もの多数
島荘の生んだ日本ミステリ界のスーパースター。とんでもなく頭脳明晰でとんでもなく個性的である。その頭脳は一級の学者としても通用するほどであるが、30歳頃からしばらくは日本で探偵業に従事していた。京都大学医学部を中退しているようであるが、その理由は犬の解剖をさせられそうになったからなのだそうである。彼は犬フェチなのだ。
御手洗のやることはいつもよくわからないが、実は深い理由が隠されていることが多い。どれくらいよくわからなくて、どれくらい深い理由が隠されているのかは、ぜひ各作品をひも解いてみて頂きたい。
さて、彼に関して特徴的な事柄をいくつか列挙してみよう。石岡君と出会った当時は占星術師をやっていた。今から思えば、なぜ占星学をやっていたのか謎であるが、星の運行と人間の運命の関連性を独自の視点で読み解こうとしていたのかもしれない。彼はギターの名手である。どうやら速弾きではギターの神様、ジミ・ヘンドリクスにも負けないらしい(「近況報告」)。なぜギターでやっていかないのかと言えば「ディメオラやマクラフリンがいる」からなのだそうである。(「疾走する死者」)これは例えるなら「君の小説は面白いよ、なぜそれで食っていかないんだい」と聞かれ「(小説界には)島田荘司がいるから僕が書かなくても大丈夫でしょ」と答えるのと変わらない。どれ程の腕前か推して知るべし、である。彼は女性に関心がなさそうである。その態度は人並みに女性に興味が有るらしい石岡君が哀れに見えるほど徹底している。その根拠は様々な作品で披露されているが、どうやらホモなのだというのが真相のよう・・・あ、間違えた、女性というものの完成を粘り強く待つというのが真相のようだ。彼はホモではないと自身で明言している(『アトポス』)。前述したが、彼は犬フェチである。結婚するなら女より犬のほうがいいそうだ。仲良しの犬が死んだときはこの世が終わったかのような意気消沈っぷりを見せた(『水晶のピラミッド』)。また、忘れちゃいけない、彼は紅茶党である(「数字錠」)。
こんな御手洗だが、1999年現在はどうやら北欧のほうで学者をやっているようだ。「近況報告」にその兆候が記されているように、とうとう探偵業に魅力を感じなくなったのだろうか。世の犯罪者たちの腑甲斐なさに愛想が尽きたのかもしれない。ひょっとしたら日本という国には御手洗はもはや住めないということかもしれない。いっこうに変わらない日本人の日本人らしさは、御手洗の活躍する場を制限しているのだ。御手洗に日本人を暴くのは似合わない。むしろそれは吉敷の仕事だ。御手洗は今の日本にいるべきではなくなってしまったということだろうか。
そして彼は現在、日本ではない国で脳の研究をやっているようである。ノーベル賞を獲るという噂もある。人間の脳を研究するということは脳が脳自身を解析し、それを完全に把握するということである。そんな芸当は、やはり御手洗にしかできないのであろう。(って言うか、御手洗にも出来るのか?)
と、まあこんな感じなのであるが、本当は心優しき人物である。しかし変人には変わりないね(笑)。1948/11/27生まれ。
分類 :用語
出演作品:『羽衣伝説の記憶』他
私は吉敷竹史は「足で稼ぐ」タイプの探偵役だと思っている。それならば吉敷は、いわゆる凡人型探偵ということになるが、時折素晴しい直感力で事件を解決に導くことがあるのも彼のひとつの姿だ。つまり吉敷は、凡人天才折衷型(中間型)探偵なのである。
そこで私は勝手に、吉敷が異常な直感力を見せる場面(『羽衣伝説の記憶』や、『北の夕鶴2/3の殺人』などに見られる)を、吉敷が「御手洗になる」と言うことにしている。
分類 :登場人物
出演作品:「数字錠」
青森出身で、修学旅行の時に憧れを持った東京へと単身やってきた少年。1962年1月8日生まれ。求人を見て吹田電飾へと就職を希望するのだが、あやうく断わられそうになる。しかし側にいた社員・北川幸男の口添えで入社を許可された。
御手洗が吹田アパートに通うようになって宮田君と御手洗は仲良しになった。馬車道への引っ越しの手伝いにも来てくれたのである。
分類 :登場人物
出演作品:『暗闇坂の人喰いの木』
1984年の秋、女性の友人が一人もいないと傷心だった石岡君のもとを突然訪ねて来た女性。藤並卓と7年間不倫関係にあったのだが、彼がなかなか自分との結婚にふみ切らないため、石岡君を利用して一芝居打とうと画策していたらしい。色白で目はつぶらな奥二重、ややぽっちゃり型の可愛らしい風貌であるというのが石岡君の印象であったが、例によって石岡君の言うことだからアテにはならない。昭和26年生まれのさそり座。