2.準備篇

 準備しておきたい品は以下の通り。

[リアル系画材]

・紙
 これから解説するやり方は頻繁にトレースを行うので、薄手のキレイな紙がいいでしょう。鉛筆の線がよくのる紙、例えばクロッキー帳だとか、コピー用紙がオススメです。光沢のあるプリンタ用紙や、厚手の上質紙、漫原は、ここでは用いません。ただし、ライトボックスがある人や、薄手→厚手の紙にトレースを行う手法(鉛筆芯の粉を用いる方法など)をご存じの方はそれを使用してくだすって結構です。むしろそういう紙の方がよいです。でも、こういうことを知ってる人はあまりこのコーナーは役に立たないかも知れませんぜ(笑)。
 サイズは私の場合B5くらいのものをよく使います。自分の描く絵に合わせましょう。

・鉛筆
 Bがオススメです。下描きなどはシャープペンシルでもいいですが、清書には鉛筆の方がよいでしょう。シャーペンは線が安定しません。

・マスキングテープ
 1cm幅くらいが使いやすいかな。まぁ、セロテープでも大丈夫です(笑)。

[スーパー系画材]

必ず準備しなければならないもの

・パソコン
 私はMacですが、Winでも大丈夫です。今はそうじゃないやつの方が珍しいですが、フルカラー表示が可能な機種がいいです。

・お絵書きソフト
 私が今回使用したのはPhotoshop4.0と5.5です。LEやElementsには触ったことがないので確言する自信がないんですが(^^;)、レイヤー機能がついてれば多分それでも大丈夫。(と、言うか機能限定版の廉価ソフトを使ってCG、ってのがここの目的だった(^^;))Photoshop系ペイントソフトがない人は、最低限、レイヤー機能のついたペイントソフトを準備しましょう。また、このコンテンツを読む前にソフトの簡単な使い方くらいは知っておきましょう(レイヤーや選択範囲の概念・扱い方、主なツールの種類など・・・ごく簡単な参考書を買ってくるのもオススメです。マニュアルは難解かつ大量過ぎるので)。
 PhotoDeluxeというソフトがありますが、これが使えるかは微妙です(情報不足のため)。このコンテンツの内容を読んでから各自で御判断ください・・・

あるとないとじゃ結構違うもの

・ペンタブレット
 ペンを使って書ける板のような入力装置。趣味でやるにはハガキサイズ、256段階感知程度のもので充分。今の相場はよく知りませんが、USBのやつで1万円もしないはずです。

あったほうがいいかな、というもの

・スキャナ
 あれば嬉しいでしょう。これも今の相場は詳しく知りませんが、USBなどで安いやつはかなり安いです(1万円以内)。うちで使っているのは300dpi・A4までスキャンが可能。ちょっと前の標準的なやつです(もちSCSI(笑))。これくらいの機能があったら充分でしょう。

 あったほうがいいかなと言えど、スキャナというやつ、やっぱりCG描くためには準備したいところです。「あったほうがいいかな」というのはつまり、「自分で持つ必要はないかもね」ということ(^^;)。スキャナを持っていない人は、スキャナをもっている友人を一人、必ず確保しましょう(いやマジで)。
 わしゃぜったいスキャナなんか使わない、という人はイバラの道を覚悟したほうがいいです(笑)。有名な方では寺田克也さんなどがスキャナを使わず、タブレットで直接パソコンに絵を描かれるそうです。しかしその場合はサイズの大きなタブレットが必要。しかも激ムズ。常人には不可能です。マウスしかないよー、という方はラップスキャンという方法もありますが・・・食品用の透明なラップに油性マジックで絵を描いて、モニタに張り付け、その線をマウスでなぞるんです・・・おすすめしません・・・15年から20年ほど昔、スキャナが恐ろしいほど高額で低性能だった時代、ゲーム会社などが使用した技法だそうです。消えゆく職人芸ですね・・・
 ラップスキャンも使わずマウスで絵を描くんだ、という方はとにかく頑張りましょう(笑)。不可能な話ではありません。冗談ではなく、ファンシー系のキャラクタなど、線画が単純なものを描くのなら、充分現実的なやり方です。




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