島田荘司の作品には頻繁に音楽が登場します。それは時にドビュッシーの「アラベスク」であったりするのですが、大半はジャズ、それも70年代に電気楽器と接近し、クロスオーバー、フュージョンと呼ばれるようになっていったジャズです。御手洗自身も短編「疾走する死者」において、世界でもベストテンには入ろうかという(笑)ギター・テクを披露してくれます。
島田作品において重要な位置を占める音楽・ジャズ。ここでは作品中に登場するアルバムを中心に解説を進め、同時に音楽が島田作品に占める位置を考察したいと思います。
しかしわたくし、あまり音楽的な耳は良くないので以下の意見も参考程度に聞き流してください(笑)。でもまぁ、音楽というのは自分が聞いてみてよかったらいいのですよね。小難しいことは考えずに、自由に聞こう!