どれみっちを描こう!


どうアプローチするか?

 何と言ってもヒロインである。誰が何と言おうとヒロインなのである。女の子向けアニメのヒロインはカッチョよくなくてはならぬ。かわいくてやさしくてたまにドジったり悩んだりもするけどリーダーシップを持っていてきめる時はきめる。そんな風情を出したいところだ。どれみの場合はしっかり者指数よりドジ指数の方が若干高いが、大事な時にはあの個性の強いおジャ魔女たちを驚くほどまとめる。ある意味あいこやおんぷよりもしっかりさんとも言える。カッチョいいのである。それでも野郎っぽいわけではなく、見事にヒロインしている。それは顔立ちにも表れている。実はどれみの顔立ちは、おジャ魔女ファイブの中でも女らしい部類に入るのだ。

描いてみよう!

 どれみの描き方に進もう。彼女は世界一不幸な美少女だけあって、他のおジャ魔女を描く上での基本が多く詰め込まれている。是非描けるようになっておきたい。


 まずは全体を配置してゆく。額を大きくとり、パーツを顔面の下部に寄せる。
 配置が済んだら細部を確定してゆく。まずは輪郭であるが、オリジナルのどれみの輪郭は、実は最もオーソドックスな「角形」であり、高度な曲線は要求されない。この点については初期三人(どれみ、はづき、あいこ)に共通する特徴でもある。丸い頭頂部が耳のあたりで曲がり、頬のあたりまで一直線、さらにそこで曲がり顎まで一直線、顎の先を丸くまとめる。図を参照して頂きたい。
 しかし、オーソドックスなタイプであるということはアレンジを受け付けやすいということにも繋がる。よって、筆者が初期三人を描く場合には、頬のぷにぷに感を重視したいという思いから頬の曲線をS字型にまとめる。こうしても殆ど違和感はない。初期三人はシンプルであるが多くのアレンジを受け付ける、まことに描き甲斐のある顔なのである。


 どれみの目は全体として円が基調になる。吊り、垂れは意識しない方がよい。水平である。図を参考にして頂きたい。瞳も同様に円形基調となるが、縦長の楕円形に近付けるとオリジナルらしくなる。正円に近付けた場合はまた違った雰囲気が出るので、興味のある方はお試し願いたい。瞳内部の描き方も図の通り。丸い瞳の内部に瞳孔を描き、瞳孔から斜め下に線を二本引く。さらに上部の中心からずらして大きな反射光を、下部にも小さな反射光を描く。以上の特徴の一部は初期三人に共通するため、是非記憶しておいて頂きたい。
 睫毛は二本。ドジなドジミなどと呼ばれ、ギャクキャラ一歩手前のどれみではあるが、実は華やかな睫毛を持っているのだ。

 まゆ毛は前述の通り目から離して描く。細く、かつ少々短かめに描くとよいだろう。
 鼻は基本的に点ひとつなのでここでは触れない。
 耳は小さめにとる。


 口の描き方は、それがどれみであるかどれみでないかを確定する上で大変重要になってくる。注意したい。
 ステーキを食べるために独自の進化を遂げたため、どれみの口は基本的に大口である。顎からはみ出すことも多い。口角は鈍角。上唇は皿のようなゆるやかな曲線を描く。下唇は躍動的な曲線、丁度Uの字の下部が膨れ上がったような形である。これらの点を守れば、どれみの口になる。
 続いて髪である。髪にだけはどれみ独自の特徴がある。顔に対する比率は大変小さく、天本英世の帽子くらいしかない。しかし注目したいのはその質感だ。どれみの髪はスライムのごとくぷるぷる感が豊かなのである。直線で構成される部分は殆ど無い。ソーセージのような前髪と、それこそ団子のようなおだんごヘア。意識してぷるぷる感を出しながら描いてゆきたい。

 いかがだろうか、オリジナルに近いどれみは完成しただろうか。




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