あいこっちを描こう!


どうアプローチするか?

 あいこのポイントは元気さと生真面目さだろう。父ひとり子ひとりの生活で培われたしっかり者指数は他のメンバーの追随を許さぬ。誰からも頼られる素敵なアネゴ、それがあいこなのだ。オトコ顔負けの頼もしさを表情に出したい。しかし、あまりボーイッシュに仕上げるのも避けた方がよい。おかあさんとの秘密のデートで見せた女らしさも大切にしたいところである。


描いてみよう!

 例によって輪郭とパーツの配置はどれみ、はづきと変わらない。

 目であるが、これもやはり前二人と同じ円形基調となる。しかし、あいこの場合はこころもち吊る。アネゴ肌の性格がここに出ているというわけだ。しかし、吊り過ぎると偽ウルトラマンのように悪顔になるから注意したい。
 瞳の構成は前二人と同様である。睫毛は一本。まゆ毛は少しキツめに、「へ」の字型を意識して描く。

 さて、口であるが、あいこの口はご存じの通り最も特徴深い。そう、一方の口角が吊り上がっているのだ。この吊り上がった口角のあしらいはなかなかに難しく、一歩間違えると越後屋みたいになってしまう。ちょこっと線を引くくらいが丁度いいのだが、この呼吸は何度も描いてみて覚えるしかないだろう。口を開いた場合の上唇、下唇など他の部分はどれみとよく似ている。口角は鈍角、下唇は広がった形。時に全体としてどれみ以上の大きさになることもある。

 髪!全体としてボーイッシュな風情のあいこだが、この髪がオンナらしさとオトコらしさの絶妙なバランスを保っているため、「アニキ」ではなく「アネゴ」にとどまっていると言えよう!それだけに丁寧に仕上げたいパーツである。
 どれみの場合はぷるぷる、はづきの場合はざくざくであったが、あいこの場合はすらっとした美しい髪だ。微妙な曲線で構成されている。
 まず頭にかかる髪はかなり小さくとる。あるかなしか、というくらい小さくとも問題はない。前髪は右側で分け、左に流れる髪を波形に描く。出来る限り綺麗な曲線を描こう。そして、分け目の部分から一本カールした髪を上に向かって描く。図を参考にして頂きたい。このカールした髪がないと、オバQの毛が四本あるような、気色の悪い違和感に襲われてしまう。
 これらをあしらったら、肩口に流れる髪を描こう。下手に装飾するより、すっきり女らしくまとめるのがよい。頭頂部からすらっと線を下ろし、肩の上でくるんとカールさせる。




To Next Page→ はじめに | どれみ篇 | はづき篇 | あいこ篇 | おんぷ篇 | ももこ篇 | ハナちゃん篇 | まとめ



メールをどうぞ:akijan@akijan.sakura.ne.jp